小さいファイルの大量ネットワークコピーが遅い件とその対応




ネットワーク経由の小さいファイルのコピーが遅い


Windows PC がネットワーク経由で Windows 系ファイルサーバ (Samba含む) とファイルコピーを行うと、とても速度が遅くなる場合があります。
初めは正常に進捗しますが突然速度が遅くなり一時的に停止します。数秒間から十数秒の間停止します。その後転送を再開しますが、また止まってしまいます。

例えば5000個で合計500Mのファイルをネットワークでコピーしようとしました。初めの方は500 K/b程度の速度で正常にコピーが進捗しますが、数秒後に突然止まります。
転送速度ははっきりと 0K/b と停止していることを表しています。数秒停止した後で再開しますが、また停止します。

原因



様々な原因が考えられると思います。
今回はSMBの特徴が原因でした。
SMB経由での小さく大量のファイルコピーは速度の低下が発生することはSMBの一般的な動作のようです。

大量ファイルのネットワーク経由の転送は、ファイル作成によるプロトコルのオーバーヘッドが発生させます。また同様にファイルシステムのオーバーヘッドも発生させます。
ネットワーク経由での大量ファイルのコピーはそのファイルごとにファイル生成、書き込み、停止のオーバヘッドを発生させます。
さらにアンチウィルスを利用している場合は各ファイルでのアンチウィルスが発生するため性能が低下します。

対処


一つ方法は小さなファイルを一つのファイルに圧縮してコピーすることです。これによりファイル作成のオーバーヘッドが1つになるため性能の大幅な向上が期待できます。
アンチウィルスのリアルタイムスキャンを行っている場合はそのスキャンも1個になります。
1個のZIPに圧縮してコピーして改善するか確認します。これで多くのこの現象が解消されると思われます。


参考:SMB ファイル転送速度の低下
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-server/storage/file-server/troubleshoot/slow-file-transfer

英語はこちら。機械翻訳ではなく正確な翻訳です。

Slow SMB files transfer speed
https://learn.microsoft.com/en-us/windows-server/storage/file-server/troubleshoot/slow-file-transfer




キーワード:ファイルコピー

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