Excel で個人情報が削除できない原因と対処




例えば Excel ファイルを他社や他人に渡す時、個人情報が含まれていないか心配になる場合があると思います。そのような場合にExcelのツールにより個人情報が含まれていないかチェックすることができます。
また疑わしい情報はこのツールで削除することが可能です。しかし場合によっては削除に失敗する場合があるようです。そのようなケースに関して説明します。

Excel で個人情報を削除する



例えば Excel 365でファイルに含まれる個人情報を削除する手順は次のとおりです。

(1)削除したいExcelファイルを開きます。
(2)上部の.「ファイル」タブをクリックします。
(3)[情報]をクリックします。
(4)[問題のチェック]の [ドキュメント検査]をクリックします。
(5)[検査]をクリックします。

見つかった個人情報に関連する可能性がある項目を削除するには次を継続します。

(6)[すべて削除]をクリックします。

以上で削除は完了です。


個人情報を削除できない


警告は表示されますが、なぜか個人情報を削除できない場合もあります。
次のようなメッセージが毎回表示されます。


ドキュメント検査機能では削除できない個人情報がドキュメントに含まれていることがありますので、ご注意ください。



このメッセージが毎回表示される場合"ファイルの絶対オパス"のような情報がファイルに残っている可能性があります。
もし問題ない確信がある場合は次の設定で回避することが可能です。

[ファイル] - [その他] - [オプション] - [トラストセンター] - [トラストセンターの設定] - [プライバシーオプション]

で 「ファイルを保存するときにファイルのプロパティから個人情報を削除する」のチェックをオフにします。


またメッセージを消すもう一つの方法は次の通りです。

[ファイル] - [情報] - [ブックの検査] - [これらの情報をファイルに保存できるようにする] をクリック。


メッセージを消すことは可能ですがもしかしたらどこかに情報が残っているかもしれません。十分な注意が必要です。

セキュリティセンターとトラストセンターの違い



Office 365では以前"セキュリティセンター"と呼ばれていた機能は"トラストセンター"に変更となりました。

グレイアウトされていて設定できない


もし"ファイルを保存するときにファイルのプロパティから個人情報を削除する"あるいは"これらの情報をファイルに保存できるようにする"がグレイアウト(Gray out)されていてチェックできない場合は次の対処方法を実行してください。

・Excel ドキュメントの保存
・ドキュメントの検査


この二つを実行していない場合、私の環境ではグレイアウトしてチェックすることができませんでした。



キーワード:Excel

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