【結構便利】Windows 10 標準コマンドを紹介

Windows 10 Pro における標準のコマンドの紹介です。コマンドプロンプトより "help" コマンドを実行すると表示されます。

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コマンドMicrosoftのヘルプどんな時に使用するのか面白い
ASSOCファイル拡張子の関連付けを表示または変更します。拡張子に関連付けられたプログラムを変更します。
ATTRIBファイルの属性を表示または変更します。読み取り専用などの属性を表示します。
BREAK拡張 CTRL+C チェックを設定または解除します。DOS システム上で Ctrl + C キーの拡張チェック機能を設定または解除します。MS-DOS時代の名残であり、Windowsでは意味の無いコマンドのようです。
BCDEDITブート データベースのプロパティを設定して起動時の読み込みを制御します。ブート構成のデータ ストアを編集します。
CACLSファイルのアクセス制御リスト (ACL) を表示または変更します。ACLの編集を行います。エクスプローラのアクセス制御でも可能ですが、大量に実行する場合などはこのコマンドが便利です。
CALLバッチ プログラム中から、別のバッチ プログラムを呼び出します。バッチプログラム(*.bat)からさらに別のバッチプログラムをコールします。
CD現在のディレクトリを表示または変更します。change directory の略でディレクトリを移動します。Windows ではディレクトリではなくフォルダと呼ばれるようになりました。
CHCP有効なコード ページ番号を表示または設定します。現在のコードページを表示したり変更したりします。
CHDIR現在のディレクトリを表示または変更します。現在のディレクトリを表示します。
CHKDSKディスクをチェックし、状態を表示します。ファイルシステムが壊れていないかチェックします。破損している場合は修復します。
CHKNTFS起動時のディスクのチェックを表示または変更します。PC起動時にファイルシステムをチェックするなど設定します。OS起動時にファイルシステムが壊れていないかはNT Server系など業務サーバでは重要でしょう。
CLS画面を消去します。コマンドプロンプト上の文字を消去します。
CMDWindows コマンド インタープリターを新しく起動します。コマンドインタプリタ―を起動します。環境変数は引き継がれるようです。C:\>SET MYNAME=sTanaka

C:\>echo %MYNAME%

sTanaka

C:\>cmd

Microsoft Windows [Version 10.0.14393]

(c) 2016 Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\>echo %MYNAME%

sTanaka

COLORコンソールの文字と背景の既定の色を設定します。コンソールの文字と色を設定します。かなり古いCUIがメインのOSでは重要でしたが、Windows GUI が主の現在のPCではあまり意味がないかもしれません。

COMP2 個のファイルまたはファイルの集合の内容を比較します。2個のファイルを比較します。

似たようなコマンドに fc があります。

compは1文字ごとに比較する一方でfcは1行ごとに比較します。

COMPACTNTFS パーティション上のファイルの圧縮状態を表示または変更します。現在のファイルやフォルダの圧縮状態を表示したり、ファイルを圧縮したりします。圧縮した場合は、圧縮率も表示されます。C:\>compact /F c:\temp\xxxxxxxx.txt

c:\temp\ の一覧

新しくこのディレクトリに追加されるファイルは、圧縮されません。

5337 : 5337 = 1.0 : 1 xxxxxxxx.txt

1 ディレクトリ内の 1 ファイル

圧縮ファイル 0、非圧縮ファイル 1。

合計 5,337 バイトのデータが、5,337 バイトに格納されました。

データの圧縮率は 1.0 : 1 です。

CONVERTFAT ボリュームを NTFS に変換します。現在のドライブは変換できません。fat でフォーマットしたパーティションをNTFSで再フォーマットしたい場合に使用します。ただしデータはすべてなくなるので注意してください。
COPY1 個以上のファイルを別の場所にコピーします。ファイルやフォルダをコピーします。高度なコピーはrobocopy コマンドを使用してください。copyは高度な機能はありません。
DATE日付を表示または変更します。日付を表示したり、新たに日付をセットします。
DEL1 個以上のファイルを削除します。ファイルを削除します。
DIRディレクトリ中のファイルやサブディレクトリの一覧を表示します。ディレクトリ内のファイルやフォルダを表示します。
DISKPARTディスク パーティションのプロパティを表示または構成します。パーティションを表示します。fdisk より高度です。場合によってはパーティションサイズを変更することがあります。(条件あり)
DOSKEYコマンド ラインの編集、Windows コマンドの再呼び出し、マクロの作成をします。コマンドキーの履歴を表示したり、キー入力をマクロ化します。
DRIVERQUERY現在のデバイス ドライバーの状態とプロパティを表示します。ロードされているドライバやその情報を表示します。
ECHOメッセージの表示、コマンド エコーのオン、オフの指定をします。メッセージを表示します。バッチ処理においては結果を画面に表示しない設定にすることも可能です。
ENDLOCALバッチ ファイルで、環境変数のローカル化を終了します。環境変数のローカルの終了を宣言します。
ERASE1 個以上のファイルを削除します。ファイルを削除します。恐らくdelコマンドと同じです。かなり初期のMS-DOS との互換性のために残していると思われます。
EXITCMD.EXE プログラム (コマンド インタープリター) を終了します。コマンドインタプリタ―を終了します。プロセスを終了したい場合に実行します。
FC2 個のファイルまたはファイルの集合の内容を比較して、それらの違いを表示します。ファイルを比較します。

似たようなコマンドに comp があります。

compは1文字ごとに比較する一方でfcは1行ごとに比較します。

FINDファイルの中からテキスト文字列を検索します。ファイルから文字列を受け取り、指定した文字を検索します。

似たコマンドに findstr があります。

違いはfindstr は"正規表現に似た機能"が使える一方で、find は正規表現が使用できません。

C:\>ftype

ACMCExtend="C:\Program Files (x86)\Sony\PlayMemories Home\ActionCamMovieCreator.exe" "%1"

acrobat="C:\Program Files (x86)\Adobe\Reader 11.0\Reader\AcroRd32.exe" /u "%1"

AcroExch.acrobatsecuritysettings.1="C:\Program Files (x86)\Adobe\Reader 11.0\Reader\AcroRd32.exe" "%1"

AcroExch.Document="C:\Program Files (x86)\Adobe\Reader 11.0\Reader\AcroRd32.exe" "%1"

AcroExch.Document.11="C:\Program Files (x86)\Adobe\Reader 11.0\Reader\AcroRd32.exe" "%1"

AcroExch.FDFDoc="C:\Program Files (x86)\Adobe\Reader 11.0\Reader\AcroRd32.exe" "%1"

AcroExch.pdfxml.1="C:\Program Files (x86)\Adobe\Reader 11.0\Reader\AcroRd32.exe" "%1"

AcroExch.XDPDoc="C:\Program Files (x86)\Adobe\Reader 11.0\Reader\AcroRd32.exe" "%1"

AcroExch.XFDFDoc="C:\Program Files (x86)\Adobe\Reader 11.0\Reader\AcroRd32.exe" "%1"

以下省略

FINDSTRファイルの中から文字列を検索します。ファイルやパイプから文字列を受け取り、指定した文字を検索します。

似たコマンドに find があります。

違いはfindstr は"正規表現に似た機能"が使える一方で、find は正規表現が使用できません。

FOR指定されたコマンドを、ファイルの集合の各ファイルに対して実行します。指定したディレクトリ以下のファイルすべてに対して指定したコマンドを再帰的に実行します。

あるいはテキストファイルのすべての行に対して指定したコマンドを実行します。

FORMATWindows で使用するためのディスクをフォーマットします。ディスクやフロッピーディスクをフォーマットします。データがすべてロストする点に注意してください。
FSUTILファイル システム プロパティを表示または構成します。ファイルシステムの管理を行います。主に以下のような機能が可能です。

behavior ファイル システムの動作の制御

dirty ボリュームの dirty ビットの管理

file ファイルに固有のコマンド

fsinfo ファイル システム情報

hardlink ハードリンクの管理

objectid オブジェクト ID の管理

quota クォータの管理

repair 自己復旧の管理

reparsepoint 再解析ポイントの管理

resource トランザクション リソース マネージャーの管理

sparse スパース ファイルの制御

tiering 記憶域階層化プロパティの管理

transaction トランザクションの管理

usn USN の管理

volume ボリュームの管理

wim 透過的な wim ホスティングの管理

FTYPEファイル拡張子の関連付けで使われるファイル タイプを表示または変更します。ファイルタイプと関連するプログラムを紹介します。
GOTOバッチ プログラム中で、ラベルで定義されている行へ Windows コマンドインタープリターの実行を移します。指定したレベルへ移動します。Basic のgoto コマンドとおなじです。
GPRESULTコンピューターまたはユーザーのグループ ポリシー情報を表示します。ターゲット ユーザーとコンピューターの RSoP (ポリシーの結果セット) 情報を表示します。
GRAFTABLWindows がグラフィック モードで拡張文字セットを表示できるようにします。
HELPWindows コマンドのヘルプ情報を表示します。helpを表示します。Windowsのコマンド一覧を表示します。
ICACLSファイルおよびディレクトリの ACL を表示、変更、バックアップまたは復元します。ファイルやフォルダのアクセス権利(ACL,Access Control List) を表示します。
IFバッチ ファイル中で、条件処理を実行します。条件式を指定します。
LABELディスクのボリューム ラベルを作成、変更、または削除します。ディスクやフロッピーのラベルを表示したり設定します。
MDディレクトリを作成します。ディレクトリを作成します。
MKDIRディレクトリを作成します。ディレクトリを作成します。
MKLINKシンボリック リンクおよびハード リンクを作成します。シンボリックリンクあるいはハードリンクを作成します。
MODEシステム デバイスを設定します。デバイスの状態を表示します。

>mode

デバイス状態 CON:

-----------

行数: 999

桁数: 120

キーボード速度: 31

キーボード ディレイ: 1

コード ページ: 932

MORE出力を一度に 1 画面ずつ表示します。画面を1ページごとに表示します。大量に表示すると一気にスクロールされて何が表示されているか人間の目視ではできません。よってこのコマンドを作り1ページごとに表示します。スペースを押すと次のページが表示されるようになります。
MOVE1 個以上のファイルをディレクトリから別のディレクトリに移動します。ファイルやディレクトリを移動します。
OPENFILESリモート ユーザーによって開かれている共有ファイルを表示します。共有を経由してリモートから開かれているファイルの一覧を表示します。
PATH実行可能ファイルの検索パスを表示または設定します。pathを設定します。プログラムを実行した場合、path上に存在するプログラムが実行されます。

例えば path に c:\myexe\bin を指定したとします。そしてc:\myexe\bin に a.exe というプログラムがあったとします。

この場合、a.exe と単独でプログラムを事項すれば自動的にpath 上が検索されて a.exe が実行されます。

PAUSEバッチ ファイルの処理を一時停止し、メッセージを表示します。プログラムを一時的に停止します。スペースキーなど任意のキーを押すと、継続を開始します。
POPD現在のディレクトリを PUSHD で保存したディレクトリに戻します。PUSHD を実行したときのフォルダに移動します。ディレクトリを色々と移動する場合に元に戻るためにPUSHD で記憶しておくととても便利です。
PRINTテキスト ファイルを印刷します。プリンタでテキストファイルを印刷します。
PROMPTWindows コマンド プロンプトを変更します。C:\> などと表示されるプロンプトを変更します。
PUSHD現在のディレクトリを保存して、変更します。現在のフォルダを覚えておきます。その後フォルダを色々と移動する予定とします。またこのフォルダに戻ってきたい場合、PUSHDで覚えておくと、POPDですぐにフォルダに戻れます。
RDディレクトリを削除します。ディレクトリを削除します。
RECOVER不良または欠陥ディスクから読み出し可能な情報を復元します。問題のあるディスクから読み取り可能なデータを回復します。古いフロッピーディスクでは回復する可能性はありますが、Windows 10のディスクではほとんど効果はないでしょう。
REMバッチ ファイルや CONFIG.SYS の中で、コメント (注釈) を記録します。コメントを記録しておきます。プログラムは実行されません。C言語のコメントのようなものです。
RENファイルの名前を変更します。ファイルの名前を変更します。
RENAMEファイルの名前を変更します。ファイルの名前を変更します。
REPLACEファイルを置き換えます。ファイルを置き換えます。ほとんど使用されません。
RMDIRディレクトリを削除します。ディレクトリを削除します。
ROBOCOPYファイルやディレクトリ構造をコピーする詳細ユーティリティです。ファイルをコピーします。copy コマンドより強力です。
SETWindows 環境変数を表示、設定、または削除します。環境変数を設定します。
SETLOCALバッチ ファイルで、環境変数のローカル化を開始します。環境変数のローカル化を開始します、。
SCサービス (バックグラウンド プロセス) を表示または構成します。サービスを構成します。
SCHTASKSコンピューター上で実行されるコマンドとプログラムをスケジュールします。タスクをスケジュールします。
SHIFTバッチ ファイルで、置き換え可能パラメーターの位置をシフトします。置き換え可能パラメーターの位置をシフトします
SHUTDOWNローカルまたはリモートのコンピューターのシャットダウンを許可します。コンピュータをシャットダウンします。
SORT入力を並べ替えます。ファイルの中身を行単位で並べ替えします。
START別のウィンドウを起動して、指定したプログラムまたはコマンドを実行します。新しくウィンドウを開いてプログラムを実行します。そのプログラムが終了しても元のウィンドウが閉じない点や、複数プログラムを並列して実行できる点が利点です。

SUBSTパスをドライブ名で置き換えます。仮想ドライブを割り当てます。
SYSTEMINFOコンピューター特有のプロパティと構成を表示します。コンピュータの情報を表示します。
TASKLISTサービスを含む現在実行されているすべてのタスクを表示します。実行中のプロセスの一覧を表示します。
TASKKILL実行されているプロセスまたはアプリケーションを削除または停止します。プログラムを強制終了します。タスクマネージャーなどでどうしても終了しないプログラムを強制的に削除できる、強力なコマンドです。UNIX系の kill コマンドに似ています。
TIMEシステム時刻を表示または変更します。時間を設定します。
TITLEコマンド プロンプト ウィンドウのタイトルを設定します。コマンドプロンプト上部のウィンドウのタイトルを設定します。あまり意味のあるコマンドではありません。
TREEドライブまたはパスのディレクトリ構造を図式表示します。ドライブをキャラクタによるツリー表示を行います。

(一部省略)

C:.

├─addins

├─appcompat

│ ├─appraiser

│ │ ├─AltData

│ │ └─Telemetry

│ └─UA

├─AppPatch

│ ├─apppatch64

│ ├─Custom

│ │ └─Custom64

│ ├─en-US

│ └─ja-JP

├─AppReadiness

├─bcastdvr

├─Boot

TYPEテキスト ファイルの内容を表示します。テキストファイルの中身を出力します。UNIX系のcatと似たコマンドです。バイナリファイルは出力できません。
VERWindows のバージョンを表示します。Windows のバージョンを表示します。

C:\>ver

Microsoft Windows [Version 10.0.14393]

VERIFYファイルがディスクへ正しく書き込まれたかを照合するかどうかWindows へ指定します。コピーした場合、コピーが正しく行われたか、コピー元とコピー先のファイルで比較します。現在はほとんど使用されません。
VOLディスクのボリューム ラベルとシリアル番号を表示します。ディスクのボリュームラベルを表示したり設定したりします。
XCOPYファイルやディレクトリ構造をコピーします。フォルダごとコピーします。また再帰的にフォルダをコピーすることができます。
WMIC対話型コマンド シェルで WMI 情報を表示します。wmic による管理コマンドを実行します。


【注意】内容に誤りがある可能性や今後仕様が変更になる可能性があります。必ずメーカ等のページで確認してください。

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